より正確な塩分相当量が知りた~いという方は、「栄養成分表示」を活用するのがおすすめ☆
塩分相当量は、基本的には「食品標準成分表」を使って調べます。しかし、食品標準成分表はあくまで一般的な数値になるので、メーカごとの食品には対応していません。
▽日本食品標準成分表について、女子栄養大学出版部のコラムでお話が出ていました。
つまり、日本人が食べている平均的な食品について、平均的な成分値が収載されていると解釈できます。
女子栄養大学出版部/連載【3】奥が深い!「日本食品標準成分表」の「標準」の意味
そこで、いつも使っている食品の「栄養成分表示」をつかって、より正確に塩分摂取量を調べてみよう!というコーナー(?)です。
栄養成分表示とは
加工食品を購入すると、パッケージに「熱量(エネルギー)・たんぱく質・脂質・炭水化物・食塩相当量」が記入されている部分を見たことがありませんか?
こんな感じに⇩
これが「栄養成分表示」です。
包装された加工食品には、表示が義務付けられています。
絶対表示しなければならない項目は、先ほどあげた「熱量(エネルギー)・たんぱく質・脂質・炭水化物・食塩相当量」の5つ。
塩分に関する項目は、「食塩相当量」になります。
表示単位は食品ごとに違うので、確認してみましょう。
栄養成分表示を見てみよう
手元にあった「(ヤマサ)特選有機丸大豆の吟選醤油」です。
栄養成分表示は、だいたい食品のパッケージ裏面あたりに記載があります。
この栄養表示は、大さじ1杯(15㎖)あたりの栄養成分を表示しています。
塩分ではなく、食塩相当量と表示されていますね。
ナトリウムと塩分と食塩相当量
ナトリウムと塩分と食塩相当量は、同じではありません。
簡単に説明すると以下のようになります。
- ナトリウム=Na(元素)
- 塩分=NaCl(NaとClの化合物)
- 食塩相当量=食品に含まれるNaを食塩に換算した量
実は、食材にはもともとナトリウム(以下Na)を含んでいるものがあります。
食品の総Na量を出すには、「味付けするときの塩分(NaCl)+食材由来のNa」を合計する必要があります。
・味付けするときの塩分(NaCl)+食材由来のNa=食品の総Na量
食品の総Na量を、再び塩分に換算した数値を、「食塩相当量」と呼んでいます。
詳しくは⇒「ナトリウム」「塩分」「食塩相当量」の違いを参考にしてみてくださいね。
栄養成分表示から食塩相当量を計算する方法
求めたい食品の重量の食塩相当量
=求めたい食品の重量①
÷記載されている重量あたりの重量②
×記載されている重量あたりの食塩相当量③
う~ん、わかりずらい(笑)
先ほどの、醤油を例に計算してみましょう☆
例えば「醤油を大さじ1/2使った」とします。
栄養成分表示は、こんな感じでした。
①求めたい食品の重量
「醤油を大さじ1/2使った」ので、
求めたい食品の重量=醤油大さじ1/2
のことです。
大さじ1杯は15㎖なので、その半分で7.5㎖です。
味噌やハムなどだったら、食品そのものの重さになります。
②記載されている重量あたりの重量
栄養成分表示は、重量あたりの栄養成分量で記載してあります。
「〇重量あたりの〇」の部分です。
食品によって違うので、確認してみてくださいね。
例でいうと、15㎖あたりと書いてあるので、15㎖です。
③記載されている重量あたりの食塩相当量
これは、栄養成分表示に記載されている食塩相当量です。
例でいうと、2.5gと書いてあるので、2.5gです。
計算してみます
「求めたい食品の重量÷記載されている重量あたりの重量×記載されている重量あたりの食塩相当量」
7.5÷15×2.5=1.25
醤油から1.25gの食塩相当量を摂取したということになります。
補足:ナトリウムを食塩相当量に換算する方法
食塩は、ナトリウムに塩素がくっついた物質です。なので、ナトリウムに塩素の重さを加えて換算します。
ナトリウム(mg)×2.54÷1000≒食塩相当量(g)
栄養成分表示を活用してみよう
わたしは仕事柄もあってか、栄養成分表示をよく眺めています。笑。
いろいろと発見があるので、おもしろいですよ。
塩分を計算しようとすると、やはりメンドクサ~イと思うので、まずはチラッとでも確認するように意識してみてくださいね。
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